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典型的な症状
女性.初診の約2か月前に鼠径部のリンパ腫脹に気づく。
1か月半前に咽頭痛と腹部に自覚症のない発疹が認められる。
初診時には手掌、足底の一部に鱗層※を伴い、
浸潤のある紅斑が多発していました。
また、顔面から胴体にかけてのほぼ全身に暗赤色の紅斑性丘疹が
多発して認められました。
鼠径部やワキなどの全身のリンパ節の腫れが触診で認められました。
風疹の疑いで入院し治療を受けて一時皮疹は軽快したものの、
再び手掌、胴体、手足のほぼ全身に発疹が出現したため、
再度の検査にて梅毒と診断された。
※
鱗層(りんしょう)‐皮膚の角層が厚くはがれやすくなり、
細かいフケのように落屑する状態を鱗屑といいます。